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いちごと共に



かくだ創業スプラウトは平成30年度より「食の創業支援」を実施し、「食」に関する創業がしやすい街づくりに取り組んでいます。角田市には豊かな食材があり、個性的で素晴らしい多くの生産者さんが角田の「食」を支えています。そんな素晴らしい生産者さんたちの魅力を皆様に伝えたい!この記事を見た方達が、この生産者の食材を食べたい!使いたい!と思うキッカケにしたい。そんな想いを伝えていくのがこの企画です。


今回取材をお願いしたのは、角田市で「めぐみ野」(※1)いちごを生産している佐藤雅和さん(以下、雅和さん)です。角田の若手生産者の一人である雅和さんのいちごは、なんといっても実が赤くて大きく、口にするととても甘いのが特徴です!さらに、栽培方法も従来の方法と少し異なるんです。今回の取材では、生産している「めぐみ野」いちごのことに加え、JAみやぎ仙南角田地区青年部部長としても活動しており、これからの角田市を担う世代である雅和さんの人生観、今後の展望についても迫りました。


※1「めぐみ野」とは、みやぎ生協が行っている取り組みのこと。生産者と消費者の食に対する思いを直接結ぶことで、共に幸せを分かち合う産消直結を取り組んでいる。この取り組みから生まれた商品に「めぐみ野」という名前が付けられている。

(引用元:みやぎ生協HP 顔とくらしの見える産直めぐみ野 めぐみ野とは)



インタビュア:舟山直道(以下→舟)

インタビュイ:佐藤雅和(以下→雅)




佐藤いちごの特徴とは
実が赤くて大きいのが特徴

舟)先ほど、雅和さんが生産しているいちごハウスを見学させていただきました。改めて、雅和さんが生産しているいちごの特徴を教えてください。


雅)うちのいちごは赤く熟した状態で収穫し、当日に出荷します。翌日に店頭に陳列されるので、一番おいしいタイミングで食べることができます。酸味も少なく、甘いのが特徴です。普通は実が赤くなるまで3~4日かかるんですよ。


舟)実際にいちごをいただいてみると、確かに甘い!


雅)いちごは、バナナなどの果物と違って、追熟(※2)がないんです。いちごの色はどんどん赤くなっていきますが、それによって甘みが増すということはなく、収穫した状態の甘さがそのままなんです。なので、市販されているいちごを食べると酸っぱいと言われるのはそういうところですね。うちのいちごは真っ赤になってからいちごが一番甘いタイミングで収穫するので、甘いのは当然です。それ以外にも、うちは農薬が少ないですし、有機物肥料をたくさん入れています。そうした旨み成分がダイレクトに出てくるので、作られた味ではなく、自然そのものの深い味わいです。糖度に関しても、一般的な甘いいちごでは12度ほどですが、うちのいちごは最低でも15度あります。計った中では最大で21度ありました。

舟)21度というと、他にどんな果物があてはまりますか?


雅)21度はあまりないんじゃないですかね。巨峰で16度なので、説明するときは巨峰と同じくらいと言っています。スイカは12度で凄く甘く感じると思うんですが、なんで甘く感じるかわかりますか?


舟)確かに。何でですか?


雅)スイカの12度と、いちごの12度の甘さは全然違うじゃないですか。


舟)スイカは酸味がないですね。


雅)そう、だからなんですよ。酸味がないので甘く感じるんです。いちごって酸味もあるので、甘さがそこまで感じないんです。


舟)そうなんですね!私は市販のすっぱいいちごはあんまり好きではないですが、雅和さんのいちごは、酸っぱさよりは甘さが最初に来るのでおいしいですよね。


雅)そう言ってもらえるとうれしいです。日本だと、酸っぱいと売れないんですよ。甘いのじゃないと。そこは色々な価値観があると思うんですけど、うちは生食用で食べるとおいしいいちごをと思って作っているので。酸味は少ない方だと思いますね。あと、こんなこと言うのも何ですが、みやぎ生協に出荷しに行くと、大きさも多分うちのが一番大きいと思います。


舟)確かに他のいちごと比べると大きいですよね。


雅)その要因となっているのが、ハウスの中にある炭酸ガス発生機です。炭酸ガス発生機を置くことによって、いちごの実を大きくしてくれる特徴があります。ハウス内に二酸化炭素濃度を計測する機械があるので、濃度が低くなったら発生機を回してくれるように設定しています。


※2「追熟」とは、一部の果物などを収穫後、一定期間置くことで、甘さを増したり果肉をやわらかくする処理のこと。




いちごにとって一番良い条件
ハウスの設備を説明する雅和さん

舟)次に、いちごを栽培する上でのポイントや難しい所を教えてください。


雅) 一番難しい所は、人間であれば、暑かったら服を脱いで、寒かったら服を着て体温を調整できるじゃないですか。場所にしても、暑かったり、寒かったりしたらその場所から移動しますよね。だけど、いちごは植えたら動かさないので、いちごにとって一番最適な環境を作ってあげることが大前提です。そのために、大気中の二酸化炭素濃度を一定に保ち、温度も寒くならないように、かつ、暑くなりすぎないようにするのが最重要ですね。自分たちで何もできない分、こっちでサポートしないといけません。


舟)なるほど~。赤ちゃんと一緒ですね。


雅)そうそう。かまってあげないとすねますし、かといって、こちらからもかまいたくなるので、本当にいちご作りと子育てって全く同じようなものだと思っていてます。先ほど見てもらったハウスができたのが、上の娘がお腹にいたときなので、同級生なんですよ。


舟)温度調整は、昼は暑くなりすぎず、夜も寒くなりすぎないように調整してるんですね。


雅)そうです。熱くなりすぎたら、天窓が開くようになっています。昼は炭酸ガス発生機を使用しています。何で炭酸ガス発生機を使うのかというと、外気の二酸化炭素は400ppmが基準ですが、それを下回ると、植物は光合成しなくなるんです。光合成をするときって、植物は二酸化炭素を吸って、酸素を吐くわけですが、締め切った状態で何もやらないと、二酸化炭素濃度がぐっと減っちゃうんですよ。そのために、炭酸ガス発生機でガスを送るんですね。それだけでは足らないので、太陽を当てて、水も流してあげます。この3つの要素がないと光合成はしないんです。


舟)3つの要素をどこでバランスを取るのかということですよね。


雅)そうなんです。極端に二酸化炭素が下がってしまうと光合成しなくなるので。そして冬だと乾燥しているので、窓を開けると湿度が逃げてしまうんです。湿度もないと光合成ってしないんですよ。飽差(※3)の関係で。


舟)あと、いちごの甘みは土地の影響が大きいと聞きました。この辺は阿武隈川の栄養分の多い土が関係しているとう話をお聞きしたのですが。


雅)ここは元々、江戸時代までは阿武隈川の川底だったんですよ。昔は、阿武隈川ってすぐに氾濫する川だったんです。川が氾濫するということは、色々なものを飲み込むじゃないですか。その蓄積物が肥沃な土壌になって、堆肥がいっぱい入っている状態なので、栄養価が高い土なんですよ。なおかつ、砂だとすぐに下に栄養分が逃げていくんですけど、粘土質なので栄養分が留まりやすいんですよね。その2つの要素が重なりあって、肥沃な耕土と言われてるんです。


舟)だからいちごの栽培に適しているのですね。


※3「飽差」とは、ある温度と湿度の空気に、あとどれだけ水蒸気の入る余地があるかを示す指標のこと。




作業性とおいしさを両立する
こちらが高設土耕という栽培方法

舟)いちごの栽培方法についても教えてください。雅和さんが行っている高設土耕という栽培方法はどのような栽培方法なんでしょうか?


雅)自分が就農するとなったとき、父親にこれからいちごを栽培していくんだったら、機能性を考えると土耕 (※4) より高設土耕の方がいいと言われました。栽培方法の一つに、養液栽培という栽培方法があるんですが、その方法は言葉の通りで、水と一緒に養分を流して栽培する方法です。高設土耕というのは、土耕と同じように、土作りをしないといけないんです。土づくりとは何だと言ったら、最初に植える前に肥やしを入れることです。そのまま長いプランターに入れて、そこに苗を植えていくという単純な方法が高設土耕です。高設土耕は養液栽培よりも有機物を使っているので、自然本来の味がするのかなと思います。


舟)素人の考えなんですが、通常の土耕ですと、大地の上に苗を植えていきますよね。高設土耕の場合、切り取った土の上に植えていきますが、土がいっぱいあった方がうまく実がなるのではと思うのですが?


雅)根っこって結構広がるんですよ。それを考えると、高設の土の量だと少ないですよね。だけど、元々何で高設にするかというと、作業性のことを考えると高設の方が作業効率が全然いいからです。


舟)全然違いますよね。立って作業するのと、かがんで作業するのでは。やはり、味にも違いがありますか?


雅)高設土耕の方が多少酸味は強いですかね。でも、普通に売っているいちごに全然負けない自信があります。高設だからという人もいるんですけど、「いやいや、負けないよ」という気持ちがあります。そういう風に思わないといけないと思うんですよ。自分が作っているものには自信を持たないといけないので。人よりも自分の方がいいものを作っているということを生産者の共通意識として持っていないとだめだと思います。他のものがどうこうではなく、自分のものが一番という気持ちを持って、最高のものをお客さんに食べてもらいたいと思っています。


舟)高設土耕という栽培方法は、未だに一般的じゃないんですか?


雅)一般的ではないですよ。養液栽培の方が簡単ですので。捨て水といって、養液の余分な水分が外に流れていくようになっているのですが、その捨て水を計ると、大体その土の中の栄養分が分かるんですよ。それで、その足りない栄養分を自動的に作った養液から希釈したり、濃いめに流してあげたり、自動的にやってくれるので、失敗することがほぼないんです。養液栽培はそういうシステムなんです。だけど、高設土耕だと最初に肥料を入れないといけないので、逆算して考えないといけません。高設をやるのであれば、そうした難しさがあります。


舟)それでも高設土耕をやるのは何故ですか?


雅) 機能的な理由ですね。だからと言って、自分もひねくれものなので、妥協したくないというのがあるじゃないですか。負けたくないみたいな。変な所で負けず嫌いなんですよ。


※4 「土耕」とは、昔から行われてきた畑を耕し、土を利用して育てる方法。




いちご農家を継ぐ
自身のエピソードを話す雅和さん

舟)雅和さんが家業を継いだのは24歳になる年で、最初は家業を継ぐ気がなかったそうですが、いちご農家を継いだきっかけやエピソードを教えてください。


雅)農家をやりたくないと言っていた時期があり、最初は一般の会社に就職しました。でも、仕事をしている中で将来のことを色々と考えていたときに、友達から「こんなおいしいいちごをなくすのをもったいないよ」と言われました。その時、「あっ!」と思って。自分の中でも、本心でやりたくないと言っていたのかは、今考えてみても分からないんですよね。サラリーマン家庭よりは、農家だと年中仕事でどうしても休みがないんですよ。常にいちごがある状態で、いちごの実がなっていなくても、苗があったりもするので。昔は他の家の子みたいに家族で出かけたという記憶もあまりないです。両親にとっては自分たちを育てるために一生懸命仕事をやっているので当然だと思います。だけど、子供のときはそういう背景が見えないんですよね。そうした理由もあって、農家をやりたくないと言っていたんだと思います。でも、社会人になって、自分が思い描いていた大人の姿と違うというのがあるじゃないですか。


舟)ありますよね。


雅) 実際に仕事をしていると、求めていたことと違うのかなと思うことがありました。そんなときに、友達に言われたのがきっかけで、実家のいちごをやってみようかなということを今の奥さんに話したら、「やったらいいんじゃないの」と言われました。それから両親にも話して、やるのであれば勉強してきてからじゃないとダメだと。そこまで大してお手伝いをしてきたわけではなく、勉強をしたことがあるわけでもないので、栃木県のいちご農家で1年間勉強してきました。


舟)友達に言われて、すっと気持ちが変わったんですね。


雅)中身まで知っている友達に言われたことで、「あっ、そっか!」という風に自然と自分の中に入ってきました。友達はそのつもりで言ったわけではないかもしれないですけども。


舟)実は僕も、今まで仕事を辞めた経験があります。専門学校を卒業後に就職した最初の会社では、入社1年ほど経って、ふと、う~ん?と思うときがあり、何のために生まれてきたのかな?と思うことがあったんです。ありますか、そういうこと?


雅)こういう農家の仕事は、頑張ったら頑張った分だけ見返りがあるんですね。でも、サラリーマンをしていると、会社のためにはなるけれど、自分に何が返ってくるのかなど、色々なことを考えました。将来的なお金のことも考えてました。このままこの仕事を続けても、家族を養っていけるのかなという不安もありました。会社的には自分のために色々やってもらっていたので申し訳なかったのですが、やりがいを考えたら、家業のいちごを継ごうと思いました。今考えると、その時は深くは考えなかったですけど。


私のモットー
もう一つの活動フィールドである、JAみやぎ仙南角田地区青年部について

舟)雅和さんはいちご農家をする傍ら、JAみやぎ仙南角田地区青年部部長としても活動されていますが、どういった取り組みが主になっているのですか?

雅)青年部に入部して13年目になりますね。青年部は専業農家の人もいれば、兼業や非農家の方もいます。農業をやっていない人が青年部に入り、その取り組みを面白いかもと思ってもらって、農家になるのも自分の中では有りだと思います。そういったきっかけを作るために、舟山君にも以前、声をかけてみたんです。自分は部長の名前が付いてるだけであって、やることはみんなと一緒なんです。農業のため、地域のためにやっています。

舟)地区によって活動の内容も違いますよね?

佐)角田の青年部が他の地域と違う点は、角田地区の中に地域毎の支部があるんですよ。各支部ごとに活動してるところは、県内でもそうそうないんですよね。地元の小学校で稲作指導をしていて、学習田(※5)で子供たちが田植えから稲刈りまですることが第一活動内容なんです。農協青年部の活動モットーが食育活動なので、自分たちの食べてるお米がこういう風にできるんだよと、実際に教えてあげるのが一番ですね。

舟)農家じゃない方が青年部に入って、農業に興味を持つことはとてもいいと思います。そういった形の発想は私もすごく共感します。

雅)そういった方は多くはないですけどね。ゼロではないので、本当にそれはやってる意味はあるんだろうなと思っています。農家というと、「臭い」、「汚い」、「お金がない」みたいなイメージがあったと思うんです。でも、今の農家さんはみんながみんなそうではなく、資金のある農家さんもたくさんいます。それを見せびらかすのではなくて、なんかいいなと興味を持ってもらえたら万々歳ですね。

※5「学習田」とは、 角田市の各小学校が田植え、稲刈り体験などの農業体験をする田んぼのこと。

未来への展望
お互いの将来像について熱く語るふたり

舟)最後になります。私は現在、角田市地域おこし協力隊としても活動しています。東京で約1年間仕事をして、角田市にUターンした身です。東京は人がたくさんいて、その環境の中で仕事をしていたときに、ふと、この仕事は「自分じゃなくてもいいんじゃないか」と思うときがありました。いつか、このふとしたタイミングが来るんですよ。それを私は「神のお告げ」と呼んでまして(笑)


雅)なんかいいワードだね(笑)


舟)そうした経緯もあって、私は角田市に戻ってきました。でも、将来の角田市を考えたときに、年々人口も減ってますし、少子高齢化が進んでいく予想になっていて不安もあります。だからこそ、これからの角田市を創っていくのは、今の30代や20代だと私は思っています。世の中が便利になり、物が溢れている時代で、昔にあった「創る」能力が不足していると感じています。今の時代、仕事に「就く」のが一般的です。でも、実際に仕事を探したときに、自分が希望する仕事に巡り会えないことがよくあると思います。求める職種がないのであれば、自分で始めることが大事だと思っているので、これからはそうしていきたいんです。世の中にある商品も、始めはゼロからスタートしたはずで、先駆者はきっとそうしてきたと思います。これから人口が減っていくかもしれませんが、そうした社会にしていければ、縮小ではなく縮充という社会を創れるのではないかと思っています。同じ想いを持つ同世代の人を増やしていくことが、これからの自分のミッションでもあり、創っていきたい未来なんです。これからの角田市や未来を考えたとき、雅和さんはどういった未来を創っていきたいかなどの展望はありますか?


雅) 何か縁があって、ここに生まれ育ったと思うんですよ。何でもできる時代ではあると思うんですけど、ここにしかないものもあるんですよね。その良さは実際体験してみないと分からないですし、それをいいと思ってもらえるために、ここにいる人たちが外に向けて発信していくのが重要なのかなと思います。それで実際に外から角田に来てみて、想像していたものと違かったとしても、そのあとのその人の人生を形成するにあたって、遠回りになるかもしれないけど、無駄ではないと思います。人から見て、輝いているから、人がそこに来るんですよね。だから、東京ってキラキラして輝いているように見えるからみんな東京に行くけど、実際に違うこともある。でも、例えば、田舎でも自分が凄く楽しそうにいちごを作っていれば、「ああ~、いちご作りって楽しいんだな、凄く充実した仕事なんだ」と思ってもらえれば、やりたいと言ってくれる人が出てくると思っています。そういう可能性を感じていないから、農家をしている人が少ないと思うんですよ。だったら、一人でも、自分自身が人に認めてもらえるようなことをできるようになって、なおかつ賛同してくれる人が出てきてくれればいいなと思います。そういう風に思ってもらえるような人でありたいというのが夢です。


舟)素晴らしいですね。私も何か縁があってここに生まれ育った一人として、負けずに頑張ります!


雅)こういった取材を毎年受けますが、展望まで聞かれたのは初めてです(笑)。でも、確かに今までそういうのを避けてきたので、農家は先ほど言ったようなイメージで停滞したんだと思います。若い頃、「農家らしくないよね」という言葉が凄く嫌いでした。「何なの?農家は汚い恰好でいなきゃいけないの」と。そのイメージを変えたいなというのはあったんですが、実際そこで何かをしたかといったら、何をしたというわけではありませんし、私自身もそこまで考えなかったので、そんな風に問題提起してもらったのは本当にいい機会でした。


舟)また来年に、お互い話した目標が、どうなったのかお話したいですね(笑)。本日は長時間お付き合いいただき、ありがとうございました!





<後記>


今回は「めぐみ野」いちごを生産している佐藤雅和さんにお話を伺いました。いちごの産地というと、今までは近隣の亘理町や山元町のイメージがあり、失礼ながら角田市でもいちごを生産している農家さんがいることを知りませんでした。ですが、雅和さんの話をお聞きして、どんないちごにも負けない味や、きめ細かい生産過程に驚きました。どの生産物も、消費者の手に渡るまで様々な過程があります。しかし、私を含めて消費者はその過程を知ることはほとんどありません。店頭に陳列された商品を手にして、口に運んで終わりです。でも、消費者の方に一番知って欲しい部分は、商品の見た目や味だけではなく、生産までの過程です。そこに農業の楽しさ、難しさが詰まっていると感じます。


雅和さんは最高のいちごを作るために、常にハウス内の温度や湿度を調整し、日々試行錯誤を繰り返して、いちごにとって一番よい環境を作り出しています。その作業があってこそ、あの実が赤くて大きく、甘いいちごを消費者に届けることができるのです。

私も仕事柄、よく写真撮影をします。撮影する環境に応じてカメラの設定や構図を考え、最高の1枚を撮影できるようにします。納得がいく写真を完成させるために、思考錯誤の繰り返しで最高の一枚に近づける過程が、農業と共通していると感じました。


農家はどんな仕事にも劣らずクリエイティブで、完璧に満足できるものが一生見つからないということもあるでしょう。だから美味しいいちごを追い求め続けています。そして、いちご作りを通して、雅和さん自身が輝くことで農業の魅力を伝えることができるという信念に深く共感しました。いちごは追熟しないけれど、雅和さんはその信念に向けてきっと追熟していくことでしょう。私も負けずに、まずは果実をつけるところから頑張ります!

これからの季節、雅和さんが生産しているいちごがおいしい季節になります。みやぎ生協で販売していますので、子育てと同じように愛情を注いで作られた「安全」「安心」のいちごをぜひ手に取って食べてみてくださいね!




Writer profile

舟山 直道。veeell Inc.マネージャー。

角田市地域おこし協力隊としても活動。veeellと協力隊業務を日々掛け持ちながら奮闘中。

野球とバスケ好きな小ネタ王子。推しメンは横浜DeNAベイスターズの熊原 健人選手。

2018年、角田市でメディアに出演している数が最も多いTVスター(自称)

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